「SESだと会社への帰属意識が薄くなりそう」——そんなイメージを持つ人は多いです。
アクロネットが月1回実施している『帰社日』とは、実際どんな場なのでしょうか。 中部事業所で帰社日に参加しているKさんに、その中身をお聞きしました。

——そもそも帰社日は、何を目的に行っているのですか?
月に1回、2時間程度の時間を設けています。目的は会社との信頼、仲間との信頼を築くことです。具体的には、会社の経営状況や業績の共有、現場での相談ごとや課題の共有、そしてメンバー同士のコミュニケーションやスキルアップの場になっています。
——当日はどんな流れで進むのですか?
まず新しく入ったメンバーの自己紹介から始まり、アイスブレイクを挟みます。そのあと会社の数値報告や事業所の状況共有——受託案件の進捗や採用状況など——を行います。ただ聞くだけでなく質問も飛び交うので、みんな自分ごととして参加してくれている感覚がありますね。そのあとはLT(ライトニングトーク)で近況を共有したり、社員旅行のような大きなイベントの案内をしたりしています。
——帰社日以外にもメンバー同士の交流はあるのですか?
はい。スポーツ部やボードゲーム部、BBQなど、メンバーが自主的に企画する課外活動がいくつもあります。実は、私たちの事業所が大事にしているバリューも、帰社日の時間を使ってメンバーで半年ほどかけて作ったものなんです。
帰社日の特徴は、単なる懇親イベントではなく「経営状況の共有」「現場の相談」「交流」という3つの機能を1つの場に詰め込んでいる点にあります。案件ごとに常駐先が異なるSESという働き方だからこそ、月に一度、全員が同じ情報を同じタイミングで共有できる場の価値は大きいといえます。
特に、事業所として大切にしているバリューをメンバー自身が半年かけて作り上げたというエピソードは象徴的です。会社から一方的に与えられる文化ではなく、自分たちで作っていく文化があることが、日々別々の現場で働くメンバーの帰属意識を支えています。
普段は別々の現場に常駐しているからこそ、月1回顔を合わせて近況や悩みを共有できるこの時間は貴重だといいます。会社の数字や事業所の状況をオープンに共有し、現場での困りごとを吸い上げる場を定期的に設けることで、「気づいたら一人で抱え込んでいた」という状況を防ぐ仕組みになっています。事業所のバリューをメンバー自身の手で作り上げたというエピソードからも、単なる情報共有の場ではなく、会社をともに作っている感覚を育てる場になっていることがうかがえます。
SESという働き方は、契約上どうしても「客先に出向く」形になりますが、月に一度でも同じ会社のメンバーと顔を合わせ、率直に話せる場があるかどうかで、孤独感の感じ方は大きく変わります。帰社日の運用の仕方は、その会社がSES社員をどう位置づけているかを映す鏡のような存在といえるかもしれません。